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重度障がい者ICT教育支援協会


“仕事ができる”未来をつくる

私たちのビジョン

私たちは脊髄性筋萎縮症や筋ジストロフィーなど重い身体の障がいをお持ちの方々に
オンラインICT教育を受けられる環境を提供し、
ICTの力を使って自分らしく仕事ができる未来をつくります。

団体概要はこちらから
こんな支援を行います

1.パソコン操作を可能にする環境整備

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障がいのある方が快適にパソコン操作を行えるよう、それぞれの身体状況に応じた福祉用具の調整を行っています。
たとえば、「キーボード操作は難しいが、右手の親指が動かせてスマートフォンの操作ができる」という方には、携帯電話を使ってパソコンを操作できるように設定します。
また、長時間座ることが困難な方には、横になった状態でも操作ができるような環境づくりを行います。
一人ひとりが「無理なく・快適に」ICTに取り組めるよう、リハビリの専門スタッフが最適な環境を整備しています。
多くの福祉用具は高額で、個人の負担では困難なため、皆さまからのご寄付により必要な福祉用具を導入しています。

2.ICT専門家による教育支援体制の構築

エンジニア職を目指すには、「ITリテラシー」「ネットワーク」「プログラミング」の3分野に関する知識と技術が特に重要です。
そのため、外部の専門スタッフによる指導のもと、いつでも学べる環境の整備が欠かせません。

本研修では、デジタル社会を支える技術を中心に、事務職からエンジニア職まで幅広い職種に対応できるような学習コンテンツを提供します。
学習進度に個人差があっても、自分のペースで無理なく進められるよう、動画教材やオンライン学習サイトを活用したeラーニングを中心に設計しています。

エンジニア職を目指すためには、以下のような3つの分野の研修を提供します。

デジタルリテラシー研修

パソコンの基本操作や情報の取り扱い

ネットワーク研修

ネットワーク技術の習得

プログラミング研修

実用的なコーディングスキルの習得

学習進度に個人差があっても自分のペースで進められるよう、動画教材とオンラインサポートを活用。
学習中に生じる疑問に対しては、オンラインでの質問対応に加え、オンラインでは伝えにくい内容に対して対面でのサポートも行います。

取り組む課題

こうした学習・サポート体制を整えるには、「ICT専門スタッフの人件費」や「オンライン学習のシステム利用料」など、一定の費用が必要です。
エンジニアとしての就労に必要な知識・技術を身につけるためには、継続的な支援と学べる環境への投資が不可欠です。未来につながる一歩を、共に支えていただければ幸いです。

事業を楽しみにされている方々
H・Sさん

【H・Sさん】熊本県合志市在住

脳性麻痺のある中学3年生の彼は、小学1年生の頃からゲームやカメラに親しみ、機械への関心を少しずつ育んで・・・ 脳性麻痺のある中学3年生の彼は、小学1年生の頃からゲームやカメラに親しみ、機械への関心を少しずつ育んできました。
転機となったのは、小学5年生のとき。コロナ禍で配布された1台のタブレットが、彼の世界を広げるきっかけになりました。
それ以降、彼は自分でパソコンの仕組みを調べ、YouTubeを見ながらプログラミングにも挑戦しています。うまくいかないことも多い中で、地道に取り組みを続けています。
「ITの仕事がしたい」という想いを持ちながらも、どう進めばよいか分からず、不安になることもあります。
それでも、興味を持って学び続ける姿勢はとてもまっすぐで、その努力は確かなものです

M・Mさん

【M・Mさん】熊本県合志市在住

現在高校2年生の彼女は、「筋ジストロフィー」と診断を受けており、徐々に筋力が低下していく進行性の病気です。
将来的には日常の動作が難しくなる可能性があります。それでも彼女は、自分にできることを少しずつ見つけてきました。
小学校4年生のとき、担任の先生が「パソコンを使ってみない?」と声をかけてくれたことがきっかけで、興味を持つようになりました。
それまでパソコンに触れた経験はあまりありませんでしたが、先生と一緒にブラインドタッチの練習を始めたり、パワーポイントの操作を覚えたりしました。
「これなら、自分のペースで、何かを人に伝えることができるかもしれない」と感じたそうです。
「もっと専門的なことにも挑戦してみたい」「パソコンだったら、自分にもできることがあるかもしれない」そんな気持ちを胸に、少しずつ発表やレポートづくりにも取り組むようになりました。
できないことがあっても、できる方法を探していく。そばで支えてくれる人たちと共に、彼女の更なる学びをサポートしていきたいと思います。

Y・Kさん

【Y・Kさん】熊本県合志市在住

現在高校3年生の彼が「筋ジストロフィー」と診断されたのは、生まれて間もない頃でした。
歩き始めが少し遅く、言葉の発達にも時間がかかっていたことから、病気が疑われ、診断に至りました。 小学校5年生の頃からは、車椅子での生活が始まりました。
けれど、それは彼の世界が狭くなることを意味するものではありませんでした。
タブレットやスマートフォンに親しみながら成長し、中学校に入ると1人1台のタブレット型ノートパソコンが支給されました。
それをきっかけにタイピングを覚え、ICTへの関心も深まっていきました。
中学校を卒業するとき、彼は「パソコンでゲームをしてみたい」と話していました。
友人たちが楽しんでいる姿に刺激を受け、自分もやってみたいという思いが芽生えたのです。
その気持ちを受けて、ご家族は高校入学時にパソコンを準備しました。
現在は支援学校の授業にてパワーポイントで資料を作るなど、実用的なスキルにも少しずつ取り組んでいます。
最近では、「将来、ゲームに関わる仕事がしてみたい」と話すようになりました。
その目標に向けてより専門的な知識を学びたいと考えています。

W・Kさん

【W・Kさん】熊本県熊本市在住

現在高校2年生の彼に最初の症状が現れたのは2歳の頃。高熱によるけいれん発作から始まり、徐々に寝返りや指の動きが難しくなっていきました。
原因が分からず検査が続く中、リハビリの一環で使い始めたiPadが、彼にとって大切なトレーニングツールとなりました。
免疫グロブリン治療、ステロイドパルス療法を続けた結果、立ち上がることができるようになり、歩行も少しずつ可能に。
ただ、今も体の動きのコントロールには困難があり、10歳で「自己免疫性脳症(小脳失調症を含む)」と診断されました。
それでも、小学校5年生からは放課後等デイサービスでプログラミングに挑戦。
中学進学前には、先生の勧めでPC版マインクラフトに取り組み、ご家族がパソコンを用意しました。
iPadで動画編集をしていた経験もあり、彼はすぐにPCの操作に慣れ、MODの導入や動画投稿にも挑戦。現在はプログラミングの学習も少しずつ進めています。
「IT関連の会社に就職したい」。彼の夢への挑戦をサポート致します。

O・Rさん

【O・Rさん】熊本県菊陽町在住

現在20歳の彼は、小学5年生のとき「脳幹部の良性腫瘍」と診断されました。年間を通して腫瘍は大きくなっていますが、腫瘍部位の関係で手術や治療は難しい状況です。
最近承認された薬は腫瘍の成長や悪性化のリスクもある為、慎重に経過を観察しながら治療の選択を検討しています。
また、脳腫瘍の影響により誤嚥性肺炎を繰り返し、これまでに長期入院も経験しました。夜間には呼吸器、痰の持続吸引器が必要となっています。
さらに、新型コロナウイルスへの感染をきっかけに体調が悪化し、歩行や長時間の座位が難しくなり、横になった状態で過ごす時間が増えています。
そのような状況の中でも、彼はゲームやパソコンへの興味を持ち続けています。
支援学校高等部では希望を持ってパソコンの練習に取り組み、卒業後も就労支援事業所でICTを活用した作業にチャレンジしてきました。
「自分に合った形で、ITの仕事に関われたら」その想いを胸に専門的なICTの勉強に取り組みたいと強く願っています。

 
 
 
取り組む課題

ICTの発展で学習環境は広がっていますが、重度障がい者が就職に必要なスキルを学ぶ体制はまだ不十分。
私たちは熊本県と連携し、オンライン学習で12名を支援。成果として、Yさんが上場企業へ就職しました。
今後も挑戦の機会を広げるため、継続的な支援が必要です。

令和7年4月にエンジニアとして就職!

紹介する人物の写真

就職が決まったYさんのお話

骨形成不全で車椅子生活を送るYさんは、支援学校在学中に本事業に参加。
当初はパソコン初心者でしたが、学びを重ね、見事エンジニアとしてAKKODiS(アコーディス)コンサルティング株式会社に採用されました。
完全オンライン勤務で、熊本の自宅から仕事をスタート。本人とご家族は「嬉しい、幸せです」と語っています。

重度の身体障がいを持つ学生が、支援学校から一般企業へ就職することはほとんど例がありません。
そのような状況において、Yさんの就職は、多くの方にとって大きな希望です。

取り組む理由

特別支援学校卒業時の身体障がい者の就職率は6%。特に重度の方の就職は困難です。
ICTスキルを学ぶ意欲があっても、環境や支援が不足しているのが現実。
「寝たきりでも仕事ができる」社会の実現を目指し、可能性を信じて支援を続けています。

寝たきりビルゲイツはここから生まれる

あそどっくさんのお写真

寝たきり芸人あそどっくさんからのメッセージ

障害を持っていると、諦めることの連続です。
そうでない場合もあるけど、残念ながらまだそれが現実です。
しかし今、その時代が変わろうとしています。
障害があっても、働ける!
自分の人生を自分で決めて、切り開くことができる!
そのためにはまず、学ぶことが大切です。
若い世代の障害を持つ仲間たちが、将来に夢を持てるように、まずは学ぶチャンスを作りたい。
その思いがこのプロジェクトに込められています。
寝たきりの私が言うのもなんですが、若い世代の障害者たちよ、もう寝てる時代は終わりましたよ!
さぁ、立ち上がれ!
いつかこの場から、寝たきりビル・ゲイツが誕生する気がしてなりません。
皆様どうか、応援とご協力よろしくお願いいたします。

こんな支援を行います

障がいの壁を超える

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